店長の穴

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それでいいんですかい？の巻
３月３日のひなまつりが済んで、「ひなまつりケーキ」が２台売れ残った。いくら賞味期限のないアイスとはいえ（いや、ホントはあるのかも）、来年に持ち越しするわけにはいかないだろうと、店長の指示を仰ぐことにした。
「ひなまつりのプレートをバースディプレートに替えて売ってちょうだい。セールスよろしくね。」と言って去っていかれた。
やはり、予想していた通りのお答えだった。
フリーターの子と一緒にケーキをしばし凝視。
どう見ても男雛と女雛にしか見えない人形が、ケーキの中央に鎮座している。

フリーター（以下フ）「・・・バースディ用には見えないですよねぇ。」
私「ま、でもプレート載せてみたらなんとか格好つくかも。」
プレートの交換を試みる。しかし・・・。
私「・・・こ、これはいくらなんでも・・・。」
フ「・・・・。」
私「いかにも『売れ残りですっ』ってケーキが主張してるなぁ。」
フ「そですね。」
私「ま、いっかぁ。」
フ「そですね。」
私「私だったら買わないけどね。」
フ「わたしも〜。」
二人「ははははは。」

乾いた笑いが店内に響いた。
セールスしろって言ったって、上ものの飾りがど〜〜みても「ひなまつり」。
絶対売れないと思う。賭けてもいいぞ。