店長の穴

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エピソード9　いまどきのコドモ
　

エピソード８の顛末である。

何のこたぁない。店長はあっさりと許しちまったのさ。
時給ダウンの憂き目には遭ったが、バイトＴはクビにもならず今まで通りの待遇。
まぁ、もともと「大学生」に甘い店長のこと、気に入らない相手以外に解雇通知を下そうはずも無く、ほとんど予想通りの結末。

さて、そんなこんなで日曜日。
シフトにしっかり入っていた件のバイトＴ。
待てど暮らせど出勤する様子も無い。もちろん何の連絡も無い。
どうしたことかと携帯を鳴らすもぶつりと切られる始末。
そうこうしているうちにバイトＴからメールが。

　「俺の口から直接言いにくいので伝言してください。
　　もう辞めさせていただきます。
　　このことを店長にお伝えください。」（原文のまま）

・・・・・・。
いまどきのワカモノは・・・。と思うのは年寄りじみているだろうか？？
常識以前の問題だと思うのは私のアタマが古いのか？
忙しいのがわかってるハズの日曜日。辞めるにしたって、“後を濁しすぎ”じゃあないかい？　どうせ辞めちまうんだから、他の人が困ろうが知ったこっちゃないってか？
そりゃ〜あんまり責任感が無さ過ぎるぜ。いくら学生とはいえ、選挙権もあるハタチすぎた男のやることじゃない。
それに加えて携帯メールでの辞職通達。（しかも店長への直接メールではない）
・・・フツウこういうことはいくら気まずくたってメールでやり取りすることじゃないと思うんだが。
この先就職したとして、その会社を辞めるときも同僚に「課長に伝えといて、辞めるから。」ってメールすんのかい？？
全くの老婆心ながら、彼の行く末が心配だ。

しかしこれだと、首切られたんじゃなく自ら辞めたことにはなるんだよな、一応。

さっすが大学生。アッタマいい〜。