店長の穴

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エピソード８　仏の顔は何度まで？？
　

確信犯なことは確かだと思う。

以前から遅刻早退欠勤の多かったバイトＴ。
またもや無断欠勤。その理由は「シフトインを知らなかった」。
・・・にわかには信じられない理由だ。
なぜならば、彼は前日シフトインしていて、なおかつシフトは年末年始ということもあって数週間前から掲示してあったのだ。
何度電話しても呼び出し音は鳴るものの繋がらず、出勤時間を一時間も回ったところやっと繋がったが、どうやらこ一時間かかる市内へ遊びに行っている模様。
とても今から出勤はできないという。

私には人事権はない。
が、彼の仕事に対するいい加減さ、責任感のなさにはもう我慢の限界をはるかに超えている。
これが初めてのことではないからだ。

たかがバイト、されどバイト。
お金を貰って働いていることに、バイトもパートも正社員もない。
以前の「店長の穴」にも再三書いたことがあるが、仕事であって大学のサークルとはわけが違うのだ。
それよりももっと私が腹を立てているのは店長の態度だ。
「かわいそうだから」とか何とかという理由で、一向に解雇しない。しかも時給のアップがあったばかりだ。
あんないいかげんなことでも時給を上げてもらえて、お小言はせいぜい「しょうがないわねぇ〜」で済むなんて・・・。
こちとらのやる気をそぐ行為以外の何者でもない。

さて休み明け。
店長が彼にどのような裁定を下したかわからないが、もし今まで通りだったら私も仕事のやり方を変えなくてはいけない。

あったりまえだ。ばかばかしくってやってられるかよ！！