店長の穴

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エピソード1３　らぶの功罪
　

この世にはらぶが溢れている。
・・・それはもう息苦しいほどに・・・（泣）

接客商売という性質上、毎日いろんな人と接する。
老若男女職業も千差万別、「変」な人も時々混じっているが、中でも辺り構わず「らぶ」を発散させる人たちには閉口してしまう。
もちろんこれはカップルを指すのだが、時々ほんと〜〜にとんでもないカップルに出くわすことがある。

手を繋ぐ腕を組む。
それは全然構わないのだが、それだけの行為でなぜか、生々しいものまで連想させるカップルも存在してげんなりする。
さて、つい最近見かけた「らぶ」。
黄色人種特有ののっぺりした、どう見ても美男美女とは程遠いカップル。店の前を行ったり来たり、見るともなく見ていたのだが。

フリーター「見ましたか？あの男のほう、さっきから女の髪の匂いをず〜〜と嗅いでますよ」（トリハダをたてつつ）
　　私　　　「うん、知ってるよ。よほどうまそうなニホイがすんだろうね。」
実際、砂を吐きそうになりながらも、恐いもの見たさとでも言おうか目が離せない。

うむ。きっとあのおなごからはフェロモンがたんと発散されておるのだろうて。それで男はメロメロ（古い）になって髪のニホイを嗅ぐのを止められんのだろう。
とかく男女間の「らぶ」は異空間を創り易い。その異空間に巻き込まれたならばもう腹をくくるしかない。
トリハダが立とうが、吐きそうなほど不快になろうが、出来るだけ好意的に温かい目でもって彼らを見守ってあげること。そう、彼らは幸せなのだから。
昔から言うではないか
「人の恋路を邪魔するやつは馬に蹴られて・・・」ってね。