店長の穴

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エピソード11　×××は犬も食わない
　

さて、なんともばかばかしいことではあるが、プチ人生相談を受けることがままある。
一番の年長者（うちの店では）であるところの立場としては、当然なのかもしれないが、その相談のほとんどがつまりその、なんと言うか、「犬も食わない」といわれる「アレ」のことである。
ぶっちゃけて言えば恋愛相談なのだ。
いやまてよ、それはカッコ良く言いすぎだろう。内容はほとんど「痴話ゲンカ」なのだから。

若い彼らにとっては、些細な痴話ゲンカも人生が終わってしまうような一大事なようだ。
話を聞いてもアドバイスなどはほとんどせず、
「そうだよね〜、うんうん。」などとインチキ占い師のように相槌を打つだけなのだが、それで十分だと思っている。
話を良く聞くと「どっちもどっち」なのだが、元々痴話ゲンカなのだからしてどちらに否があるとは言いがたい。
何より、こういう話をするコは意見を聞きたいんではなくて、自分の考えや行動を肯定して欲しいがために話すのだから。

今日も今日とて聞いてもいないのに
「仲直りしちゃいました〜♪」
・・・って昨日もう別れるってとこまで話をしてたような・・・

犬も喰わないんだから、ワタシだって喰いたくありませんさね。（嗤）