穴の穴

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アナタハ××ヲシンジマスカ?

休日、家でのんびり昼(朝)寝などしていると、必ずどこからかいろんな類のセールスがやってくる。中でも一番厄介なのが「神様のセールス」だ。
信仰を持つ方々には悪いが、私にとってはクルマも家も布団も神様も、「勧め」にやってくる人は皆一様に「セールス」なのだ。

ここで不幸自慢をする気は毛頭ないので詳しいことは書かないが、これまでの人生で私は実にさまざまの「不幸」に見舞われた。
が、悪魔のような人にはたびたび出会ったが、「神様みたいな人」にはとんとお目にかかったことはない。
神様みたいな人がいないから神もいないとは言えないかもしれないけれど、今までいろんな宗教に直接的間接的に触れてきたが、その何処にも「彼」を感じることはなかった。

子供の頃連れて行かれたさる宗教団体のなんたら支部は、本尊も本堂もきんぴかのきらきら。そのあまりな光景にげんなりして「カミサマもお金大好きなんだね」と思わず悪態を吐いてしまった記憶がある。実際はその団体がお金好きなだけなのだろうが、戒名をつけるにしてもお布施の金額によってその長さや使用する文字が決定するってのにも疑問を抱いていたのだ。
また、「カミは男しか作らなかった。女は男から作られた。女は元々穢れたもので、生まれつき業がある(だから修行と奉仕をしろ)」などという実にイカれたものに入信している友達もいる。
立て続けに不幸が訪れた時、幸運の壷がないからだの家相のせいだのは問題外だが、前世の業だの来世のための試練だの言われてもそれがど〜した、ってな凶暴な気分になってしまう。
前世の責任は前世でとって貰いたい。来世は勝手に幸せになってくれ。今、この現状をなんとかして欲しいのだ。
信仰をもつ事それ自体は悪いことではない。宗教に限らず何らかの「信仰」を持っている人は多いと思う。それで穏やかに暮らせるのなら何も言うことはない。
でも心穏やかに惰眠を貪ってる最中に「セールス」に来ないで、と言うことなのだ。

こんなことばっか言ってちっとも信仰しないから救ってもらえないのかもしれないが、そんな心の狭い神様ならこちらから丁重にお断りいたします。